小径ビス木造アーチと2方向木造ラーメン軸組

HAHA HAUS
at 2007

木造アーチと2方向ラーメン軸組
HAHA HAUS

最大スパン11mの寄棟状の木造アーチは鍵束状の金具を木材固定用の金具で上下から挟んで小径ビスで固定する独特の(特許工法)施工方法によって無理なく施工できることが特徴で、すでに15年経過後もノーメンテで不具合発生はありません。
屋根材は重量の大きい瓦で葺かれています。
木造アーチでありながら大きな積載荷重にも耐え、長期安定性も獲得した優れた木造アーチとなりました。(特許)

この木造住宅のもう一つの大きな特徴は、アーチを支える木造フレームが2方向ラーメン軸組であることです。
この2方向ラーメン軸組も鋼板を狭設する手法で、柱は鋼板を介した束ね柱です。多数の小径ビスによる固定方法で長期安定性を実現しております。(特許)
木造アーチを支える下部構造体には木造アーチによる外側に張り出そうとする大きい長期外力が掛かります。屋根重量は外周部だけに掛かります。
IRO HAUSでは屏風状の平面構成とバットレスによって在来軸組で構築しています。HAHA HAUSには補剛する構成はありません。
木造構造体は積木のように鉛直荷重が均一に掛かるのであれば無理なく構成できます。この建物では外周部に全鉛直荷重がかかり、それが外側に開こうとします。この構成は木造構造体では困難な条件となります。このページの写真は外壁や床を貼る前の状態で、2方向木造ラーメン軸組を補剛するものが全くない状態でも安定している様子が確認できます。

現在は、木材の膨潤と収縮による変化に対応しつつ鋼板と木材が加圧密着可能な提案を進めております。

基礎は地熱活用型薪ストーブ床暖房の仕組みとなっております。(床暖は運転していません。)(特許)

サステナブル

スケルトン インフィル
(構造分離)

高強度木造

木造住宅が森林を破滅させる

今の木造住宅では新築から50年後の次の世代の人々が築50年の木造の建物を利用しようと考えた時、木造の建物は構造が間取りと一体となっているために様々な制限が発生します。
間取りを変えたり、設備を入れ替えたり、内装材や外装材や屋根を新しくしようとしたときに、構造と間取りが一体なので間取りの変更が難しく設備器具や家電や家具の大きさを変えたりするのにも制限があります。その時代のデザインや使い勝手が悪く、新しい技術の導入も様々に制限されます。

次の世代の人が生涯の生活のために大規模リフォームをしても、真新しい家に住むというよりは中古住宅に我慢して生活することになります。せっかく大金を投じても貧しさが感じられるかもしれません。
私たちに50年後の人々の価値観を予想することはできません。できることは健全な構造体を残すことです。その構造体が最も多くの資材を占め、利用価値は残せます。

現状は世代交代とともに建物は解体処分され、木造住宅の寿命は長くて50年です。
木材を利用するための樹木の成長期間は短くて50年。長ければ70年から100年です。50年で建物を廃棄することは森林の減少に直結します。持続可能な社会のためには木造住宅が100年の寿命を実現する必要があるのです。

そのためには構造分離(スケルトン インフィル)をすれば多世代型住宅が可能になります。
木造ラーメン軸組は鉄骨造と同様に構造と構造以外のパーツが分離したスケルトン インフィルです。グリッド状に並んだ柱、梁、床組、下部構造体の基礎、屋根下地や外壁下地など使えるものを選択して残し、全く新しい価値観の住宅に作り替えることが出来ます。次世代の住まい手は小さな新築住宅でなく、ゆったりした古い家を予算に応じた額でリフォームすればいいので満足のいく生活ができます。

ワークライフバランスが良くなり幸せになれます。

50年後も建物の残価がある=建物の資産価値が増えた。

現在の木造や軽量鉄骨造の住宅では新築から50年後は価値が残っていないと考えられています。長寿命の多世代住宅には50年後も残価が認められます。新築費用からリフォーム費用を差し引いた額の半分程度が残価の目安です。
これは建物の資産価値が増えたことになります。
多世代住宅は建物の資産価値の減少速度が遅い。建設時に費用が多くかかったとしても、建物の価値の減少量が少ないから資産の目減りは少ないとなります。資産の目減りが少ないのであればその分少し広めのゆったりした家にすることが無理なくできます。資金に余裕があるのであれば、再利用価値の低い小型の木造住宅を建設するよりはゆったりした多世代住宅を建設した方が資産の有効な使い方となります。

現在は高度成長期並みの30坪程度の小さな戸建て住宅が中心ですが、建物の価値が下がらなくなれば融資条件が変わって少し大きめの住宅が主流になります。鉄骨造が主流となることはなさそうですので、木造ラーメン軸組によるスケルトン インフィルが都市や社会に変革を与えうると考えています。

多世代住宅の普及によって住宅で消費される木材の量を減少させることができれば、森林は健全に維持され、植林によって様変わりした山を元の自然な姿に戻すことも可能となるでしょう。スギ花粉が減少し、山の南面は広葉樹林帯が復活し花や紅葉に彩れることだろうと思います。

リアル高強度木造

スケルトン インフィルは建物の構造体が構造以外のパーツから独立しています。

木造は間取りと構造が一体になっていますが、鉄骨造では構造体とその他のパーツが分離したスケルトン インフィルとなっています。

木造住宅では開放的なプランを提案しようとすると構造強度が弱くなることが多いのが実際です。セーフかアウトのボーダーラインで設計が進められます。耐震性能の低い状態に誘導されます。また構造バランスを保つためバランスよく壁を配置する必要があり、住まい手の要望とは相入れない制限が発生します。高い耐震性能を実現するために、壁の長さが多くなり間取りの制限を受けます。

木造ラーメン軸組はリアルに高強度木造です。
強度を高めるためには接合部の強度を高め柱や梁のサイズを大きくします。強度を高めても間取りに影響はないから費用対効果の検討が中心になります。
大地震への備えとして必要な建物強度がお客様のご希望通りに発揮できます。

木造ラーメン軸組は実験的な大型の建物よりは多数の小さな木造住宅に於いて有効性を発揮できるものなのです。

  • 特徴
  • 使う木材は構造用合板
  •  継手で延長して形成します。
  •  安価で大きい断面を得られます。
  • 接合方法は鋼板を狭設
  • 締結金具は小径ビス
  •  下穴を通して連続的に無理なく施工します。

HAHA HAUS at 2007 

木造アーチと2方向ラーメン軸組

サステナブル
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スケルトン インフィル (構造分離)

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現実的に高強度

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